担当医師

前田浩行
前田睦浩

※ 整形外科一般外来で相談、治療が可能です。


骨粗鬆症外来のご案内

当院の骨粗鬆症外来では、骨折を未然に防ぎ、「動ける生活を続けること」を目的に診療を行っています。

骨粗鬆症は自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行し、

背骨の圧迫骨折や太ももの付け根の骨折など、生活に大きな影響を与える骨折につながることがあります。

当院では、

  • 骨密度検査・血液検査による正確な評価
  • 年齢・生活背景・骨折リスクに合わせた治療選択
  • 内服薬・注射・点滴治療まで幅広く対応
  • 整形外科・リハビリテーション科と連携した総合的な管理

を行い、患者さま一人ひとりに合った治療を提案しています。

「検査だけしたい」「今の治療が合っているか不安」という方も、お気軽にご相談ください。


骨粗鬆症(こつそしょうしょう)について

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症とは、骨の量や質が低下して、骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。

自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、転んだだけ、くしゃみをしただけでも骨折を起こすことがあります。

特に、

  • 背骨(脊椎圧迫骨折)
  • 太ももの付け根(大腿骨近位部骨折)
  • 手首

などは骨折しやすい部位です。


骨粗鬆症が起こるしくみ(病態)

骨は常に「壊しては作り直す」という新陳代謝を繰り返しています。

しかし加齢やホルモンの変化などにより、

  • 骨を壊すスピード
  • 骨を作るスピード

のバランスが崩れると、骨が少しずつ弱くなっていきます。

特に女性では、閉経後に女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで、骨が急激に弱くなりやすくなります。


骨粗鬆症のリスク因子

以下に当てはまる方は、骨粗鬆症のリスクが高いとされています。

年齢・体質

  • 50歳以上
  • 女性(特に閉経後)
  • やせ型の方
  • 家族に骨折歴がある

生活習慣

  • 運動不足
  • カルシウム・ビタミンD不足
  • 喫煙
  • 過度な飲酒       

病気・薬

  • ステロイド薬を長期間使用している
  • リウマチ、内分泌疾患
  • 消化管の病気による栄養吸収障害

骨粗鬆症の検査

当院では以下の検査を行い、骨の状態を評価します。

  • 骨密度検査
  • レントゲン検査(背骨の圧迫骨折の確認)
  • 血液検査(骨代謝の状態や原因の評価)

骨折を起こす前に、早期発見・早期治療が大切です。


骨粗鬆症の治療方法

① 薬物療法

患者さまの年齢、骨密度、骨折の有無に応じて、適切な薬を選択します。

主な治療薬には以下があります。

  • 骨を壊す働きを抑える薬
  • 骨を作る力を高める薬(注射薬を含む)
  • カルシウム・ビタミンD製剤

当院では、内服薬・自己注射・点滴治療など、患者さまの生活スタイルに合わせた治療をご提案しています。

治療の種類特徴使用方法向いている方
骨吸収抑制薬骨が壊れるのを抑える内服・注射・点滴骨密度低下が進んでいる方
骨形成促進薬新しい骨を作る力を高める自己注射骨折リスクが高い方、重症例
カルシウム製剤骨の材料を補う内服他の治療と併用
ビタミンD製剤骨を丈夫にする補助内服高齢の方、転倒リスクがある方
点滴治療半年〜1年に1回点滴内服が難しい方

② 生活指導・運動療法

  • 転倒を防ぐための運動指導
  • 日常生活での注意点の説明
  • 栄養指導(カルシウム・ビタミンD)

骨折を防ぐことが治療の大きな目的です。


③ 骨折を起こした場合の治療

脊椎圧迫骨折など、痛みが強い場合や日常生活に支障がある場合には、

などを症状に応じて行います。


骨粗鬆症治療で大切なこと

骨粗鬆症は、治療を続けることがとても大切な病気です。

  • 痛みがなくても治療を中断しない
  • 定期的な検査で効果を確認する
  • わからないことは遠慮なく相談する

当院では、患者さまの目線に立ち、無理なく続けられる治療を大切にしています。


骨粗鬆症でお悩みの方へ

  • 健診で骨密度が低いと言われた
  • 背中や腰が曲がってきた
  • 転びやすくなった
  • すでに骨折をしたことがある

このような方は、ぜひ一度ご相談ください。

早めの検査と治療が、将来の骨折予防につながります。


骨粗鬆症 Q&A

Q1.骨粗鬆症は痛みがありますか?

A.多くの場合、痛みはありません。

しかし、知らないうちに骨折が起きていることがあります。特に背骨の圧迫骨折は、軽い腰痛程度で気づかないこともあります。


Q2.骨密度が低いと言われました。治療は必要ですか?

A.骨密度の数値だけでなく、年齢や骨折歴を含めて判断します。

将来の骨折リスクが高い場合は、早めの治療が勧められます。


Q3.薬は一生飲み続けなければいけませんか?

A.状態により治療期間は異なります。

一定期間治療を行い、効果を確認しながら薬の変更や休薬を検討することもあります。


Q4.注射や点滴の治療は痛いですか?

A.通常は強い痛みはありません。

注射は月1回・半年に1回など種類があり、生活スタイルに合わせて選択できます。


Q5.骨折した後でも治療は意味がありますか?

A.はい、とても重要です。

一度骨折すると、次の骨折リスクが大きく高まります。再骨折を防ぐためにも治療が必要です。


Q6.骨粗鬆症は予防できますか?

A.完全に防ぐことは難しいですが、進行を抑えることは可能です。

運動、栄養、適切な治療を組み合わせることで骨折リスクを下げられます。