反復性肩関節脱臼とは
反復性肩関節脱臼とは、一度脱臼した肩が繰り返し外れる状態を指します。
特に若年者やスポーツ活動を行う方に多くみられ、
肩関節の安定性を保つ組織が損傷することで起こります。
初回脱臼後に適切な治療が行われない場合、
日常生活の動作や軽い衝撃でも脱臼を繰り返すようになります。
主な症状
- 肩が繰り返し外れる
- 腕を特定の方向に動かすと不安感がある
- スポーツ動作で肩が抜けそうになる
- 痛みや可動域制限
- 脱臼への恐怖感による動作制限
病態(原因・しくみ)
肩関節脱臼時に、
- 関節唇(バンカート損傷)
- 関節包・靱帯の損傷
- 骨欠損(Hill-Sachs病変など)
が生じることで、肩関節の安定性が低下します。
これらの損傷が修復されないまま残ると、
肩が外れやすい状態が続き、反復性脱臼となります。
治療方法
保存療法
脱臼回数が少ない場合や、
日常生活への影響が軽度な場合には保存療法を行うことがあります。
- 肩関節の安静
- 装具(サポーター)による固定
- リハビリテーション (肩周囲筋の筋力強化・動作指導)
ただし、若年者やスポーツ選手では再脱臼のリスクが高いため、
保存療法のみでは十分な効果が得られないことがあります。
手術療法
反復性脱臼や、
スポーツ復帰を希望される方には手術を検討します。
主な手術方法
- 関節鏡視下バンカート修復術 損傷した関節唇を縫合し、安定性を回復
- 骨移植術(Latarjet法など) 骨欠損が大きい場合に選択
低侵襲な関節鏡手術により、早期回復を目指します。